理事長所信
理事長所信 2014年1月 1日
【(社)高槻青年会議所2014年度理事長所信】
はじめに
JCは時代を写す鏡だと言われます。第2次世界大戦後日本にJCが設立されて60年あまりが過ぎ、志高き先人たちは全国各地に同志を増やしながら、経済復興を見事に成し遂げました。そして、人づくりを通じ、まちづくり、国づくりをしてきました。しかしバブルが弾けてから失われた20年と言われる現在はどうでしょうか。不景気・政治不信から若者の就職難と様々なことが世間では言われています。しかしその原因は私たちにもあるのではないでしょうか。責任世代である私たちが、日本を再び蘇らせなければなりません。私たちを取り巻く社会情勢は混沌とし、経済・社会保障・エネルギー問題などの山積する今こそ、現状を認識し引き継ぐべきものと変えるべきものを見極めた活動を実践します。
第四の国難を経て
2011年3月11日に発生した、今なお傷跡が残る東日本大震災により、日本国民は甚大な被害を受けました。しかし被災地の人々は和に基づく秩序とともに、お互いを助け合い立ち上がろうとしている日本人の姿に世界から称賛されました。これは日本人が古来より受け継がれてきたOMOIYARIの心です。原発再稼働問題を機に日本国民がエネルギー問題を考え、節電を意識した国民の意識統一は戦後経済復興後初めてです。
この誇れる日本の国民性と粘り強さをもって必ずや日本は再び世界を牽引していきます。それは私たちの担いでもあります。一人の力は小さいですが、志を同じくするものが集まり、この高槻・島本から大阪、日本そして世界へと繋がり私たちが目指す世界の平和と自由と繁栄を志向し続ける国家を確立していくことが使命だと受け止めます。
真のグローバルネットワーク
JC運動は1915年アメリカのセントルイスで一人の青年ヘンリー・ギッセンバイヤーがJCとなる組織を創り、しだいにアメリカ各地に伝播されました。そして、1949年東京から始まった日本のJC運動は、戦後の混乱期に会社を再建し、祖国を救うのは、我々青年以外にはないのだ。という使命感を胸に日本JCの運動が始まりました。1951年の世界会議における日本JCのJCI加盟承認に際し、当時フィリピン出身のロザリオ会頭がおこなったスピーチで、「JCには国境も民族もない。それは全世界の青年のものである。その誇りにおいて、われわれは今ここにかつての敵国日本のJC代表団を心からなる歓迎をもって迎えようとする・・・」というスピーチを残された。
これは戦後初めて日本の団体が国際組織に復帰した瞬間でありました。JCの原点を今一度振り返り社会への奉仕、個人の修練、世界との友情の再確認をおこないます。高槻JCは発足以来47年地域に根差し、時代に合った運動を展開してまいりました。高槻・島本は悠久の歴史をもつ地域です。高槻には二万年前の旧石器時代の郡家今城遺跡から人々の生活の痕跡があり、日本歴史を変えるような発見をした安満宮山古墳から出土した青龍三年鏡等多数あります。島本には万葉集以来、多くの歌に詠まれ語り継がれてきた水無瀬川、名水百選に選ばれた「離宮の水」、豊かな水で作られる日本のウィスキー発祥の地、山崎蒸留所など、歴史と文化が多数あります。国の誇りとなる地域に我々の活動拠点として高槻JCがあります。長年培われた、経験・人脈を継承して、JCでは様々な機会が与えられます。その機会を避けることなく、真摯に受け止めて組織運営やまちづくり、ひとづくりをおこない、全世界に広がるメンバーたちとの交流を通じて、まだ見ぬ世界をひとつでも多く知り、是非一緒に我がまちの魅力を世界に発信し、共に活動しましょう。
終わりに
JCに自信を失っている・活動に意義が見いだせない・活動する時間が作れない原因の全ては自分自身にあるのではないでしょうか。時に理不尽であり、時に理にかなっており、時に負担であり、時に楽しみであり、時に事務的であり、時に感動的であり。今一度先人の志を振り返り、誇りをもって共に活動しようではありませんか。
社団法人高槻青年会議所 2014年度理事長
網島 毅
【2014年度 スローガン】
【2014年度 基本方針】
「志高きJAYCEEの育成」
私たちが明るい豊かな社会の実現を目指すならば、多様な「まちづくり」の中で「ひとづくり」に努めなければなりません。その「ひとづくり」の基本は私たちメンバー自身の資質向上であることを忘れてはいけません。各々が自己研鑽を怠らず、お互いが心通わせることによってこそ、地域の共感を得られ、説得力のある運動展開ができるのです。そして私たちの運動をより大きなうねりとして広く伝播するためには会員の拡大は必要不可欠です。「まちづくり」「ひとづくり」、この両輪の活動があってこそ、JCの掲げる明るい豊かな社会の実現への歩みを、組織全体で共有し、JCを卒業してもJC運動を展開できるJAYCEEをより多くまちへ送り出さなければなりません。
「会員拡大」
解散したLOMの5年前のLOM人数は45名以下です。JC運動は拡大に始まり、拡大に帰結する。会員拡大では、その責務を決して人任せにするのではなく、現状をメンバー一人ひとりが十分に理解し、組織全体で会員の拡大に取り組み、メンバーを30人拡大することを目指しましょう。昭和49年組が卒業時に、拡大出来なければ、40人以下のLOMメンバー数になります。一人でも多く、JCの魅力を語れるメンバーを増やし、地域の未来を創る私たちの歩みを停滞させないためにも、翌年、5年後、10年後に繋がると信じて一人でも多くの青年に出会い高槻JCを伝えることは、私たちに課せられた重要な使命なのです。
50周年に向けて
高槻JCは日本で350番目に立ち上がり、47年の歳月を脈々と受け継がれる伝統を絶やすことなく活動を続けてきました。しかしただ存続のために活動するのでは組織は衰退します。50周年への提言書に則り、我々が目指す明るい豊かな社会の実現のために、私たちのまちは私たち自身がつくる思想を持って、地域自治への協力と自立を促し、行政・市民・各種団体と相互協力を高めて、環境問題への取り組み、啓発をおこない地域経済の発展を目指し、安心・安全のまちづくりへの取り組みをメンバー全員が共有してJC運動をおこなっていきます。
【2014年度運営方針】
1.組織について
・副理事長 3名(1名は専務理事兼務)
執行部の立場に立ち、事業目的達成のための上程議案の内容を精査する。1名は全体事業であるこいのぼりフェスタ1000に対して、円滑な運営を促す役目をする。1名は高槻まつりの円滑な運営を促す役目をする。拡大の副議長も兼務する。
・専務理事 1名(副理事長と兼務)
執行部の立場にたち、事業目的達成のための上程議案の内容を精査する。総務委員会、郷土愛創造特別委員会、事務局と協力し会の運営に努める。セクレタリーを統括する。また出向者を支援し、外部との窓口を担う。
・新入審査室室長 1名(郷土愛創造特別委員会委員長と兼務)
入会申込書を受け取り、書類審査・面接審査をおこなう。室長以外の構成メンバーは各委員会より重複とする。郷土愛創造特別委員会委員長を兼務する。
・室長 2名
担当委員会に対しての事業目的達成のための助言をし、各担当委員会の円滑な運営・統括をする。また正副理事長室長会議の構成メンバーとする。
・委員長 5名(1名は新入審査室室長と兼務)
委員会の円滑な運営に努め、各事業への積極的参加を委員会メンバーに促す。
・拡大議長 1名(理事長が兼務する。欠席の場合は副理事長が担う)
拡大会議の進行と、拡大の意識啓発を積極的におこない。全員が拡大出来るように全メンバー一丸となって取り組む。
2.会議について
・正副理事長室長会議
理事長、副理事長、専務理事、新入審査室長をのぞく室長を構成メンバーとし、上程議案について検討し、理事会の円滑な運営を促す。総務委員長は予算が伴う上程議案があるときのみこの会議に出席する。原則として理事会一週間前に開催する。
・拡大会議
拡大会議議長が統括する。構成メンバーは全メンバーがおこなう。
主に例会報告時に拡大会議をおこなう。設えは拡大・広報委員会が担当する。
3.室・委員会について
・新入会員審査室
理事会より委嘱された入会申込み者の資格について、厳正な審査をする。審査においては、諸規則を厳守し、書類記載不備を厳粛に審査する。
・総務委員会
JCの活動基盤となる総務全般、財務管理および予算の執行をおこなう。慶弔の窓口を担う。例会でのお祝いに関する設え・運営を行う。公益社団法人格取得に向けて予算管理する。総会および例会LDタイムの企画・運営を担い、卒業式を企画する。
・会員開発委員会
新入会員の受け入れを行い、基本的なJC知識の習得に努めるとともに、各事業に積極的に参加するよう努め、将来LOMのリーダーを担うべく指導力開発をする。例会・LDタイムの企画・運営をする。全体事業であるこいのぼりフェスタ1000に対して、市民の地域自治への意識を向上し、円滑な運営を促す役目をする。新入会員から入会候補者を拾い上げ、会員拡大につなげる。
・渉外交流委員会
JCI、日本JC、各地青年会議所およびその他の団体との相互理解および親善に寄与する活動の参加・参画をLOMメンバーに促す。JCのスケールメリットをメンバーが共有し、入会候補者に伝えられるようにする。例会・LDタイムの企画・運営をする。
またシンガポールシティJCの窓口となり、国際交流のため他LOMとのシスターJC締結の準備・研究をする。年当初の会、8LOM合同例会を担当する。
・社会開発委員会
地域の先生づくり運動、地域主権の確立、高齢者が安心して暮らせる社会、社会起業家としての取り組み、スローソサエティの確立等の活動・啓発を通じて、LOM主導によるローカル・アイデンティテイの確立をおこない、事業を通じて将来の入会候補者を発掘する。継続事業の方向性を検討する。
例会・LDタイムの企画・運営をする。高槻まつりの円滑な運営を促す役目をする。
・拡大・広報委員会
LOM全体・対外に会員拡大を意識した広報活動全般を担う。HPの作成・更新をおこない、高槻JCを全面的に対内外へ発信、順次更新していく。拡大会議の設えを担当する。例会・LDタイムの企画・運営をする。3LOM合同例会を担当する。
・郷土愛創造特別委員会
事業を通じて、故郷を振り返れるまちの風物詩となるよう、英知と勇気と情熱を持って我々が率先し、行政や他団体と相互協力して事業をおこなう。LDタイム、会員大会を企画運営する。主に委員は各委員長が兼任する。
※出向者について
出向者は、高槻JCメンバーとして出向先で積極的に参加することで、そこで得た知識や経験をLOMに還元できます。出向者、出向経験者は、LOMがあるからこその出向であることを自覚して、率先して高槻JCの活性化に努めてください。
※例会・LDタイムについて
例会運営・LDタイムは担当委員会が担い、例会は全員参加する。毎月持ち回りで各委員会が担当し運営する。特別会員も積極的に動員する。例会後の懇親会は輪番で担当する。
※例会・事業の記録について
例会の出席は会員の出席義務があるので、必ず出席する、欠席の場合は各委員長が責任を持ってアテンダンスを取るように促す。
例会・LDタイム・事業の記録は、拡大・広報委員会が担う。
※会員拡大について
拡大において一人の負担を掛けず、全員で取り組む姿勢で臨みます。新入会員に入会候補者のリストアップを中心に、拡大・広報委員会はリストアップの情報更新・精査をおこない、入会申込書等の説明準備を担い、JCの説明は執行部とともにJCの意義を理解してもらう。各種事業・公開例会には入会候補者を積極的に動員し、JCの入会につなげる。拡大ボードの活用をおこない、例会報告事項または拡大会議時に毎回進捗状況を報告する。
※卒業年度のメンバーへのお願い
本年度卒業されるメンバーは、今までのJC活動で培った知識や経験をメンバーへ継承し、最終年度を悔いのないよう全力で楽しみ活動し、卒業されても例会・事業に参加していただき、LOMの活性化に努めるべく入会候補者のご紹介をお願いします。
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